育成品種:エノキタケ「TR19」のご紹介

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育成品種:エノキタケ「TR19」

エノキタケ「TR19」はJA中野市との共同研究により育成された品種です。令和2年8月14日に品種登録されました。特徴として、傘の丸みがあり、茎は太めで株は張りがありますが、接着は弱めといったことなどが挙げられます。

JA中野市の主力品種であり、現在国内で最も多く作られている品種です。

育成経過

JA中野市との共同研究により育成した品種です。
JA中野市との共同研究では、これまでに「SR12」などのJA中野市の主力品種を作り出してきました。SR12と中間育種素材との交配を重ねた結果、平成25年度に茎が太く、高収量性で、通常よりも高い温度での培養に耐性のある「TR19」を育成しました。平成27年9月に品種登録出願を行い、令和2年8月14日に登録されました。

品種の特徴

生育が早いためiQ2に比べると抑制が効きにくく、ワンルーム栽培の方が管理しやすい品種です。以下のような特徴があります。

  • 傘の丸みがあり、茎は太め
  • 株は張りがあるが、接着は弱め
  • 収量性は作り方によるが、SR12に比べると同等かやや高い。iQ2と比べるとやや低い
  • 生育速度はiQ2より早い
  • 液体種菌に適合する品種のため、高めの培養温度にも耐えることができ、ムレ症状による収量や品質の低下が発生しにくい

利用状況

現在のJA中野市の主力品種であり、県内では今のところJA中野市のみで使用されています。エノキタケの生産規模からすると現状国内で最も多く作られている品種です。

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