乾燥食品の開発・生産で
こんなお困りごとはありませんか?
品質が安定しない
原因がわからない
乾燥の設備を導入したけど、なぜか品質が安定しない。不良発生の原因を特定して工程を改善したい。
乾燥加工の条件出しが
うまくいかない
新製品開発を進めているが、求めている色調や食感がうまく出せない。加工条件出しのアドバイスが欲しい。
乾燥食品が
すぐに劣化してしまう
乾燥食品の品質劣化のスピードが速い。販売を効率化するためにも、品質を保持する方法を知りたい。
そのお悩みを解決いたします
試作から品質保持まで、
製品開発を一貫してサポートします
課題・問題点の洗出し
現在取り組まれている乾燥加工の不良品発生原因や品質が安定しない原因を探るところからサポートいたします。
目的に応じた条件出し
品目や目指す製品の方向性によって、最適な製法は異なります。試作から実用化まで条件出しをサポートいたします。
品質保持のアドバイス
乾燥食品は水分による品質低下に注意が必要です。出来上がった製品の品質維持のため、包材選定までサポートいたします。
乾燥加工の代表的技術
無調味ドライ製法
「糖漬けでは甘すぎる」「すぐに湿気ってしまうのは…」こうした声がある中で生まれたのが当研究所で特許を取得した無調味ドライ製法です。
製造工程では水以外何も添加していないため、果実本来の風味を残すことができ、開封後もすぐに品質が低下することもありません。また、調味をしないため、素材の味をダイレクトに感じることができます。
さらに、生産工程としては特殊製法により乾燥時間が短く済むというメリットがあります。
無調味ドライ製法の特徴
- 糖漬けしたような色調でありながら、果実本来の風味を残すことができる
- 開封後の品質が低下しにくい
- 素材の味が最終品質に直接影響しやすい
- 果肉が柔らかく煮崩れしやすい果物は適性が低い
- 乾燥工程の時間が短く済む
適している品目
- リンゴ、和ナシ、洋ナシ
気熱式減圧乾燥加工
長野県飯田下伊那地域特産の市田柿の安定生産のため開発し、当研究所で特許を取得した機械乾燥の製法です。
蒸らし工程の湿度管理を検討することで、従来の機械乾燥での表面の過乾燥による内部の乾燥不足などの問題点を解消し、天候に影響されず最短4日程度での生産が可能になり、品質を安定させることができました。
気熱式減圧乾燥加工の特徴
- 果実の内部まで均一に乾燥可能
- 乾燥工程の時間が短く済む
- 作業工程がシンプル
適している品目
- 柿
乾燥加工導入事例
高品質ぶどうの産地JAが届ける干しぶどう
JAながの(須高ブロック)
国内有数のぶどう産地である長野県。その中でも生産量の多いのが、当所がある須高地区(須坂市、小布施町、高山村)です。須高地区は東部に急峻な山々が迫り、千曲川に注ぐ百々川や松川といった河川を中心に広がる扇状地が特徴です。昼夜の温度差が大きく、土壌の水はけが良いため、ぶどうをはじめ様々な果樹の生産が盛んです。そのため、栽培等の生産に関わる技術水準も高く、高品質な生産物が出荷されています。
そんな地元JAの「自分たちが納得できる美味しいぶどうの加工品が作りたい!」という強い気持ちに答えました。
課題・要望
- ぶどうがない時期でも楽しめる加工品が作りたい。
- 贈った人によろこんでもらえる高級感のある商品にしたい。
- ぶどう本来の濃厚な甘味と芳醇な香りをいかしたい。
- 果実の乾燥加工に取り組んだことがなく、ノウハウを持っていない。
乾燥加工の導入支援
- 次の収穫シーズンまで販売可能な商品ができた。
- 房ごと乾燥しパッケージにもこだわったことで高級感が前面に出た商品に。
- 産地JAが自信をもって紹介できる美味しさを実現。
- 機械設備の選定支援から加工指導までを丁寧に現地で支援。
乾燥加工法の種類とメリット・デメリット
果実や野菜の乾燥加工は大きく3つに分類されます。
「自然乾燥」「人工乾燥」「ハイブリッド乾燥(両者の併用)」があり、
メリット・デメリットを考慮し、 目的に応じた加工方法を選定する必要があります。
自然乾燥
- メリット
- じっくり乾かすことで特有の風味を付与できる
- 太陽光により一部の成分が増加することもある
- 導入コストが極めて低い
- 少量でも大量でも干す場所があれば可能
- デメリット
- 天候に左右されやすい
- カビ(腐敗)が発生しやすい
- 条件によっては完全に乾かすことができない
- 細かな管理が必要
- 虫や動物の被害に遭いやすい
人工乾燥
- メリット
- 短時間での乾燥が可能
- 衛生的な環境を維持できる
- 天候の影響をほとんど受けない
- 乾燥の程度をコントロールしやすい
- 繰り返しの品質が安定しやすい
- デメリット
- 導入のコストが高い
- ランニングコストが発生する
- 品目によって条件検討を行う必要がある
- 細かな管理が必要
- 乾燥機のサイズによって1回に生産できる数量が限定される
ハイブリッド乾燥
- メリット
- 天日乾燥よりも短期間で製造することができる
- 天日乾燥特有の風味の付与が可能
- 初期乾燥で使用した場合、カビ等の発生を抑制できる
- デメリット
- 導入コストは人工乾燥とほとんど変わらないかやや高い
- 乾燥機の使用頻度が低くなる可能性がある
- 自然乾燥に移行した際にカビや害虫等の被害に遭う可能性がある